一歩上の運動量 (補足)
ここでは、運動量と力積の関係を用いる際の注意点について説明しています。
一歩上の運動量では力積を
(力積)=(衝突前の運動量)− (衝突後の運動量)
としましたが
(力積)=(衝突後の運動量)− (衝突前の運動量)
としても、もちろん問題ありません。こうした場合は
質量mの物体に関して
- P = ( - mv' ) - (mv)
同様に質量Mの物体に関して
P = (MV' ) - ( - MV)
これら二式より Pを消してあげると
- {(M
となり整理すると
(mv) + (-MV) = (- m
(衝突前の運動量の総和)=(衝突後の運動量の総和)
が同じ様に成り立つのがわかります。
重要なのは二つの物体に対して適応する規則をそろえてあげることです。
質量 m の物体に関しては
(力積)=(衝突前の運動量)− (衝突後の運動量)
質量 Mの物体 に関しては
(力積)=(衝突後の運動量)− (衝突前の運動量)
のようにしてしまうと
質量mの物体に関して
- P = (mv) - ( - mv' )
質量Mの物体に関して
P = (MV' ) - ( - MV)
これら二式より Pを消してあげると
- {(M
となり整理しても
(mv) + (MV) = (- m
(衝突前の運動量の総和)≠(衝突後の運動量の総和)
となってしまうのがわかります。
ですから
くれぐれもこういうことをしないように注意してください。